プレイスタイルをしっかり考える。
みなさま、こんにちは!
春日井ギター&ウクレレ教室 R studio 代表、
ギター講師、ウクレレ講師の古田竜之介です。
本日は演奏のプレイスタイルについてつらつらと。主にギターのプレイスタイルについて。最近、ピッキングのスタイルを変えたり、ピックを変えたり、結構色々と演奏のスタイルを変えています。面白いもので、これがウクレレにも反映されたりします。ウクレレはピックを使ったりはしませんが、それでもどこか影響受けるとこがある。少し前に書いた、素晴らしいブルース演奏とはという記事の内容にとてもリンクするものはあります。ギターもウクレレも歌わせるのはとても難しい楽器。個人的にはウクレレの方が、もっとシビアに弾いていかないと、美しい音は出ないし、歌心も出すことはできません。ギターとウクレレ相互関係で上手くなっていくところと、しっかり別の楽器だと切り離して考えるバランス感覚が大切だと思います。とにかく考えること、考え続けること。これがとても大切。前置きが長くなりましたが、今回は左手のプレイスタイルを少し変えてみました。
もともと僕はブルースという音楽にハマって、ギターを始めているので、ブルースの演奏に使われる技術を多用します。その中には、チョーキングという、弦を押し上げて音の高さを変える、ロックのギターソロにもよく使われる演奏技術があります。当然僕もこの技術はよく使っていたのですが、昨日あたりからこれを封印しています。理由は2つ。1つは指の負担の軽減です。割と固い弦を指だけで押し上げる。今まで当たり前にやってきた演奏技術ですが、これがかなり指に負担をかけていることがようやくわかりました。チョーキングは、エレキギターの演奏方法の中では、最も多く使われるものの1つなので、仕事をする上でも絶対使わないといけないものなのですが、仕事以外の自分の演奏、自分の表現。この中にチョーキングを入れないという縛りを設けてみました。この記事でも何度も書いていますが、僕は一度、フォーカルジストニアと言う脳疾患で指が動かなくなった経験があります。そちらは手術で軽減し、リハビリで何とか今の技術まで持ってくることができていますが、少し最近無理をしがちで、指に負担がかかっているなぁと感じていました。そこで、今までと同じ演奏時間、仕事の時間、練習の時間。ギターに触っている時間は変えずに、何とか指の負担を減らす方法は無いかと考えました。結果、チョーキングをしなければ、かなり指の負担が抑えられることに気づいて、早速、チョーキングを封印した演奏というものに取り掛かっています。
もう一つの理由は、表現の幅を広げるためです。こちらは前述した内容の副産物のようなものなのですが、チョーキングを使わないで、いかにブルージーに弾けるかを考える。ブルースをチョーキングなしでかっこよく弾くこと。かなり難しいのだとわかりました。その分スライドという技術を多用して、フレーズの数、コードボイシングの数も増やしています。今まで大きく頼ってきた核となる技術を一旦手放すことによって、演奏内容の幅を広げる。こちらも大きな前進になるんじゃないかなと思って楽しく取り組んでいます。昨日今日とチョーキング封印して練習を行っていますが、そこそこの手ごたえがあります。僕の場合こういうものは、初めから手ごたえがなければ、すぐにやめたほうがよかったりします。何か新しいことを始めても直感的にあまり良くないなと思ったら、今までもすぐやめてきました。ただ今回の試みは大きい前進になる気がする。実際自分の頭の中でなってもいないのに、ついつい癖でチョーキングをしてしまう場面というものが結構ありました。自分が歌いたいようにギターを奏でること、そこにもっと近づけるための新しい試みのスタートという感じがしています。
この2つの理由で、仕事以外ではチョーキングをしないという縛りを設けて、いろいろ演奏について考えたり、練習をしたりしています。今日の演奏動画をはっつけておきます。
【ブルースギター】キーB、チョーキングを使わないブルース。〜Jazz blues with Ibanez archtop guitar & Peterson amplifier〜
これは僕自身、個人的な考え方や指の状態、楽器に触る頻度を考えて取り組んでいるものです。皆様に当てはまるかはまた別のことです。もちろん楽器を演奏することは楽しいこと。だから、これをしてはいけないとか、こうあるべきなんてものはそこまで多くはありません。ただ本当に上手くなろうと思ったり、自分の演奏レベルを1段上に上げようと思うならば、それなりにしっかりと考える必要があると言うのも確かです。今でもこのように僕は自分の演奏についていろいろ考えながら取り組んでいます。
生徒さんみなさまの演奏もおひとりおひとりじっくりと見て聴いて、しっかり考えた上で、皆様の道筋になるようなレッスンを提供していきます。