かなり好き、ハワード・ロバーツさん。
みなさま、こんにちは!
春日井ギター&ウクレレ教室 R studio 代表、
ギター講師、ウクレレ講師の古田竜之介です。
本日は、ハワード・ロバーツさんのお話。
ハワードロバーツさん、アメリカで活躍されていた、
セッションギタリスト、ジャズギタリスト、ギター講師の方です。
彼のシグネチャーモデルギターが少し変わっているのが有名。普通フルアコは、エフホールと言って、バイオリンのように、Fのかたちをした穴がギターの両端に空いているのがスタンダードな仕様です。だけれども、ハワードロバーツモデルは、アコースティックギターのように、丸い穴がギターの真ん中に空いている。僕はかなりこのデザインが好きなのですが、やっぱり同じことを考える方がいらっしゃるのか、全く中古で出回りません。
結構前に欲しすぎて、ブランドもどこかよくわからないハワードロバーツモデルモドキを買ったことがあります。悪くなかったんだけれども、今手元にないと言う事は、残しておくほどお気に入りではなかったのかも。
ギターの話はさておき、ハワード・ロバーツさん。
素晴らしいジャズギタリストです。確か、経歴としては
地元でジャズのギタリストとして活動した後、
カリフォルニアあたりに行って、スタジオミュージシャン、セッションミュージシャンとして活動をするようになったという方でした。テレビにもよく出ていて、いろんな方の伴奏やBGM担当として演奏するといった仕事をしていたそうです。
一通り現場の仕事終えた後は、いろいろなところで、ギター講師、音楽講師をしながら、セミナーを開いたり、教則本を書いたり、講師として精力的に活動をしたという、ちょっと変わった経歴を持ったギタリストです。
ジャズミュージシャンと言えば、最後までライブを大切にしつつ、代表曲を残してお亡くなりになると言うような人生がメジャーな感じです。ハワードロバーツさんのような、ジャズミュージシャンとしてのステータスを持ちながら、ポップソングや、メディアに関する仕事をした方は結構珍しい。その後、がっつりと教育に携わったミュージシャンというのも、これまた珍しいと思います。
ジャズミュージシャンから、メディア系の音楽に携わったギタリストで言うと、ケビン・ユーバンクスさん有名かな。この方も僕は大好きです。ちょっと変わった弾き方をする方で、右手の親指と人差し指を使って、ちょっと雑なんだけど味のあるプレイをされる方でした。この方は確か、テレビ局の音楽プロデューサーを長らく務めて、しっかりめに、お金を稼いだ後はもう好きなように演奏して過ごすという悠々自適なミュージシャンライフを送った方です。ハワード・ロバーツさんやケビン・ユーバンクスさんのような、一見お金稼ぎに走ったような印象のあるギタリスト、僕はかなり大好きです。お二人ともしっかりかっこいい演奏される上、ご家族や、おそらく周りの方々にも全く迷惑をかけず、ライブをやるべきと言うようなジャズの王道路線から外れて少し変わった新しい挑戦をした、素晴らしいミュージシャンであり、素晴らしいビジネスマンだとも思います。そういう方の演奏って、やっぱりわかりやすくかっこいい。シンプルにいいなぁと思わせてくれるようなポップさがある。すごく好きです。ひねくれてなくて、無理にコンテンポラリーに弾こうともしない。ハワードロバーツさんは特に顕著なのですが、かなり教科書のような感じで心地良いジャズを弾いてくれる。この教科書のように、というのは少し語弊があってよくない表現かもしれませんが、いわゆるチャーリークリスチャンさんや、ウェス・モンゴメリーさん、ジョー・パスさん、ケニー・バレルさんのような、ジャズギターを牽引してきた方々の演奏の良いところを取ったような、素晴らしい演奏を聴くことができます。
ライブや現場を退いて、講師活動に専念したという経歴も、ギター講師の僕から見ると、すごく好感が持てちゃう!自分は音楽や演奏の技術者だけれど、教えるのもすごく好きなんだという確固たる行動がすごくすき!!
確か両手タッピングで有名なジャズギタリスト、
スタンリー・ジョーダンさんも、今は教育活動に専念しておられると聞きます。革新的な彼のようなギタリストでも、マインドの違いで経歴が全然違ってくるということは、とても面白いなぁと思います。
ケビン・ユーバンクスさんとスタンリージョーダンさん、このおふたりは確かデュオのアルバムも出しているはずです。結構異質な組み合わせな気もするけれど、経歴を始め、生き方とか、マインドを見てみると、意外と共通項があったりします。コードワークのスペシャリスト、テッド・グリーンさんもそんな感じ。そういうミュージシャンのさきがけがハワード・ロバーツさんだったんじゃないかな。彼の演奏は、すごく良い意味で、耳コピしやすい。心地よく入ってくるので。みなさまもいちど聴いてみてください!!YouTubeで聴けますし、演奏の映像も見ることができます!