みなさま、こんにちは！春日井ギター&ウクレレ教室、R studio代表、ギター講師、ウクレレ講師の古田竜之介です。
今日は、ギターの演奏技術のおはなし。
以前、記事も書いたことがあるのですが、仕事で求められる場合を除き、今僕はギターを弾くときにチョーキングをしていません。チョーキングで今まで表現していた部分は全てスライドで行っております。これは以前脳の疾患による指の動きの制限やそのための手術の後遺症などにより、指への負担を極力少なくしたほうがいいと思って現在試し中という感じでした。チョーキングを封印した結果、いろいろな効果が出てきたので、それを書いておこうかなと思います。手術のリハビリの時から今までずっとついて回っている、小指のつっぱりの症状。これがどうしても演奏の妨げになることが多かったです。ただやはりそれも力が入っているからかもしれないと思い、極力力が入る演奏方法を抜いてみようと思って、試した方法がチョーキングをなくすと言うものでした。結果、やはりかなり力みが取れて、運指がかなり楽になりました。最近は完全にチョーキングをなくす、というものではなくて、ここぞと言う時に、チョーキングをガツンと入れる。自分でもどこががつんとくるのか、流れの中でわからないので、楽しみだったりします。あとやはりスライドを多用することによってスライドの技術も上がりましたし、いざチョーキングをするときのピッチ、音程の正確さも上がったように思えます。またダブルストップやチキンピッキングなど、小さな和音を使ったフレージングが増えてきました。それによってアドリブソロに比べて苦手であったリフ作りがかなり楽しくできるようになりかなり演奏の幅が広がったように思います。やはり僕はB.B.キングさんやバディ・ガイさん、エリック・クラプトンさんの影響が強めなギタリストなので、どうしてもチョーキングに頼ろうとしてしまうところはありますし、それでいいとも思っていますが、いざチョーキングを封印してみてわかった事は、僕のチョーキングはかなりピッチや粘りなどがエリック・クラプトンさんなどのギタリストに比べて雑だなということでした。なので今は逆に自分のスライドの技術をいかにチョーキングっぽく表現できるかどうか、そんなところにフォーカスして練習をしたりもしています。そういう時に1番参考になるのはやはりデレクトラックスさんですね！スライドギターの天才中の天才、本当の泣きのギターとは、この人のことだ！と言いたいギタリスト！！彼のようなボトルネック奏法は、とても真似できるものではありませんが、普通の自分の指でするスライドを、いかに彼のボトルネック奏法に近づけるかみたいなことも行っています。もちろん全然歯は立ちませんが！
ジャズの演奏に関しては、もともとジャズギターでチョーキングはあまり使用しないのがスタンダードな弾き方なのですが、僕は、ジョン・スコフィールドさんに憧れているので、結構、今までジャズの演奏でもチョーキングしていました。封印してからは、ピーターバースタインさんの旋律や、ラーゲルンドさんのコードワークを少しずつ研究したりしています。ラーゲルンドさんのコードワークに関しては、これまた結構手に負担のかかるものだったりするので、ほどほどにしなきゃなぁと思いつつ、できそうなところを何とかトレースしている感じです。やりすぎず、でも着実に。
それにしても、ピーターバースタインさんは本当に素晴らしいですね…。まずギターを持っている姿がかっこいい。
そして、とにかく演奏はすばらしいです。
僕はめちゃくちゃコンテンポラリーなジャズギターのサウンドはあまり聴かないのですが、
ピーター・バースタインさんとカート・ローゼンウィンケルさんは結構聴いてしまう！
僕の憧れたハードバップや、モダンなかんじのジャズサウンドが根付いているからかも！
もちろんジャズを弾いておられる方はみなさまそうだと思いますが、なんというかわかりやすい！
ちょっとタイプは異なるけれど、最近のジュリアン・ラージさんのアコースティックギターを使った演奏は本当にすばらしいですね！！
あと、ウルフ・ワケーニウスさん。彼はコンテンポラリーという感じでもないように思うし、どっちかというとビバップをがっつり受け継いでいるギタリストだと思いますが、彼がアリアプロの黒いレスポールを弾いてジャズしている演奏は、特にすごく惹きつけられます。なんだろう！出音がすごく好きなんですよね…。凄腕のテクニックも憧れるけれど、彼の出音の美しさは素晴らしい！
僕は出音粗めの方がワイルドで好きなタイプですが、もちろん丁寧な演奏も大好き。
丁寧な演奏といわれて1番すぐに思い浮かぶのは、イーグルスのドン・フェルダーさんかな。
めちゃくちゃトーンは良い、タイムも抜群、
そしてミスらない！！
彼はロックミュージシャンの中でも指折りで丁寧なギタリストだとおもいます。
色々話題がずれながら書いてしまいましたが、今日はここらへんで！