ウクレレ奏者、Tobias Elofさんのおはなし。

みなさま、こんにちは!いつもこんにちはと言っていますが、実際夜お風呂の中で書いているので、こんばんはですね。風呂の中だからといって、文章に手を抜いたりはしていませんよ!!ちょっと音楽のおはなしからそれますが、良い睡眠は15分以上の入浴がとっても大切。でも僕は暑がりで、湯船にそんなに入っていられない。ブログを書いていれば、20分くらいは湯船に入っていられます。みなさまに提供するレッスン、演奏、全ては睡眠の質を高めることでもっとよくできる。そのために、あえてお風呂に入りながら、ブログを書くということをルーティンにしています。
そんな僕は、春日井ギター&ウクレレ教室 R studio 代表、ギター講師、ウクレレ講師の古田竜之介です!
本日は僕が大好きなウクレレ演奏者のおはなし。デンマーク出身のウクレレリスト、Tobias Elofさんです。
この綴り、トビアス・イラーフさんと読むのです。
彼は比較的控えめな性格で、あまり表舞台に姿をあらわしません。ただ、anuenueという楽器メーカーのエンドースをつとめていらっしゃったりするので、YouTubeとかでお名前を検索すると演奏は聴けますし、オリジナルの曲もたくさん出しておられます。聴いてみるとわかりますが、彼のウクレレ演奏は、僕も含め、人が想像するようなウクレレ演奏とはかけ離れています。とにかく、なにやってるか、わからないくらいテクニカル。そして、音がめちゃくちゃ綺麗です。美麗といっていい。彼ほど繊細なタッチでウクレレ演奏をする方を僕は知りません。音楽性もすごくミステリアスですが、どこか懐かしさとか、高揚させるところがあります。おそらく、ケルト音楽から強い影響を受けているからだと思います。他にもクラシック的演奏の要素、中国音楽的な音使い、ジャジーなフレーズなど、本当に幅広いバックグラウンドを持ちながら、彼独自の世界観「演出しています。お顔や服装はしっかり北欧チックでめちゃくちゃおしゃれで、お家やスタジオ、近くの公園や映像に出てくるロケーションなどはデンマークとか、フィンランドっぽいなー!って感じです。それなのに、髪型はドレッドヘア。音楽性からレゲエの雰囲気はあまりないのですが、もしかしたらジャマイカの影響もあるのかもしれません。コロナ前は、かなり色々な国を訪問していた写真や映像が残っていましたが、今はSNSをはじめ、ネットから姿を消しています。あまりにも消息不明なので、少し心配ではあります…。でももしかしたら、どこかの山奥で音楽を作りながらその日その日をゆっくりと生きているのかも。そんなことしてそうな雰囲気はぷんぷんします。僕は彼の演奏に惹かれてウクレレにハマりました。だから、はじめはあまりハワイアンの演奏を知らなかった。その後キヨシ小林さんのハワイアンウクレレ演奏に感動して、ハワイアンを本格的に勉強するわけですが…。本日はトビアスさんのおはなし。なんか、イメージ的に数学者のペレルマンという人とすごく被る部分があります。ペレルマンというのは、ものすごい変わった数学者として有名な方です。ミレニアム懸賞問題という、解いて発表すると100万ドルもらえるという数学問題の一つをサラッと解いてしまい、しかも解いたのちその100万ドル懸賞を断り、数学会のもっともすごい賞状であるフィールズ賞を蹴り、今は山にこもってキノコ狩りをしているという方。なんか、彼の雰囲気とすごく似ているところがあって、僕はトビアスさんが大好きです。ふたたびトビアス・イラーフさんご本人のおはなしに戻りますが、彼は一時期インスタグラムを定期的に更新していたことがあって、その時の生活ぶりが本当ならおしゃれでかっこよかった。取り繕わない、なんでもないアパートに住んでいらっしゃる。でも、本当にその空間が絶妙におしゃれで、キッチンとかはアトリエのよう。でも絶対にかっこよく見せようなんて思ってない。朝コーヒーを飲んだら、近くの公園でウクレレを演奏しに行く、みたいな動画がアップされていて、本当にすばらしかったです。この公園にウクレレを持っていくのも、ケースなどにいれずにそのまま片手でウクレレを握って持って行くんです。カッコつけてるわけではなく、間違いなく自然にいつもやっていること。ここから垣間見える飾らない生き方というのが、演奏や楽曲にもしっかり反映されていて、決して派手なことはしない。でも、絶対に聴いた人の心をはなさない。本当にすごい!!この方の演奏、風貌、そして生き方すべてが一つのアートという感じで、アーティストっていう言葉はこういう方のためにあるんだよな!と思っています。だから、僕は自分のことをアーティストと思ったことはないです。僕はミュージシャンではあるけれど、アーティストではない。ただ、諦めてはいません!いつか自信を持って自分をアーティストだと言えるように、日々考えていたりします。トビアスさんのような、雲上の天才ミュージシャン、天才アーティストがいるから、僕はほどよく絶望しながら、それでも負けてたまるか!と前を向けることができます。毎日がその繰り返し。明日もしっかりと地に足をつけて、着実に登っていきます!