効率も大切だけど、ロマンも大切。
みなさま、こんにちは!
春日井ギター&ウクレレ教室 R studio代表、
ギター講師、ウクレレ講師の古田竜之介です。
ピックをかえたよ!!っておはなしを一昨日の記事で書いたと思いますが、新しいピック、jazzⅢにしてから初めての演奏動画です。
【ブルースギター】キーGのブルースをPROCO RAT2の音で。〜Blues in G with PROCO RAT2〜
やっぱり、歪みの音のコントロールとか、ミュートが少し難しい。今まで使っていたフェンダーのピックより小さくて硬い分、繊細なタッチで弾かなきゃいけないですね。これに慣れなきゃ。でも、やっぱりフェンダーのティアドロップよりパッとやりたいことができる。今のところ、このピックで行こうと思います。仕事で使っても大丈夫だった。意外とコードストロークの音が以前のフェンダーピックよりよくなったのがありがたい!!
午前中はずっとフルアコで練習していましたが、その時も音は悪くなかったし、しばらくこれでいこう。
しばらくってのは、またどうせ変わるからですw
ここであえて書くことでもないですが、演奏にこれで完成!!これで最高地点!!ってのは、ない!!
常に色々考えて、色々試していかないといけない!!
僕はね!!
演奏をたのしむみなさまに、この考え方を強要する気はまったくありません。音楽なんて、みなさまの人生を少しだけ豊かにしてくれるもの。そんなもんでいいと思っているし、演奏することもおなじ。
ただ僕の場合はこれが仕事ですので、そこをサボったらみなさまにまっすぐ向き合えないのです。もちろん練習したり試行錯誤をすでに終えて、仕事以外では練習しない天才ミュージシャンもいらっしゃいます。
ただし、僕はそれほど天才ではないー!!w
だからできるようになりたいことはまだまだたくさんあるし、出したい音もたくさんある。色々なすごい演奏をきけば、それに影響されてそのサウンドを出したくなる。よくいえば、ギターキッズの心が全然衰えないって感じなのです。悪くいえば、不器用です。ずーっと練習してるのに全然できないものとかあるもん。で、僕ができないその演奏を1日でできるようになってしまう方がいるのも知っている。ただ、じゃあやる意味ないじゃん!自分の得意なことを突き詰めればいいじゃん!ってのは正論なんだけれど、演奏の場合はちょっとちがう。僕はそれをすこーしずつできるようになるのが楽しいのです。そこがビジネスと全然違うところ。ビジネスは損切りとか、撤退のスピードとかめちゃくちゃ大切だけれど、楽器の演奏はもうやりたいことやっていいんです。それがどんだけ向いてなかったとしてもね!!おひとり長く通っていただいてる生徒さんで、メジャーキーのR&Bとか、ネオソウル系の演奏がすごくお上手な方がいらっしゃいまして、その方とデュオすると、まじでおしゃれなソロを弾いてくれます。でもその生徒さんは、「自分はスタンダードなブルースや、ロックンロールが苦手だ!!」というコンプレックスが強くあって、どうしてもそこをクリアしたいという意思をお持ちなんですね。なんというか、おしゃれな演奏じゃなくて漢!!って感じの演奏がしたい、とでもいうのかな。
かなり長く通っていただいている生徒さんなので、最初の頃は僕も若くて、自分が得意な演奏を伸ばせばいいんですよーなんて言っていました。それも間違いではないんだけれど、その生徒さんの理想のギタリスト像ってのは、ブルースやロックンロール、カントリーなどをバックボーンとしてジャズも弾けちゃうような、アダムロジャースさん的なギタリストなんだとか。
そしたら確かに、ロック寄りの演奏から入った方がいいかもしれないですね!アダム・ロジャースさんはジミ・ヘンドリックスさんに憧れてギターをはじめているらしいので、あながちR&Bの演奏を優先してもいいような気もするのですが、やっぱりジミヘンといえばロック、そしてブルースですから。
だから、バッキングはR&B色強めに、ソロはロック色強めに、という感じのレッスンをさせていただいています。
こういうのは理屈じゃなくて、ロマンなんですよね。そのロマンをないがしろにしてしまったら、豊かさとか、楽しさとか、そういうものから乖離してしまう。僕はその気持ちがよくわかるし、遠回りをしてでも得ることのできた演奏も持っている。まだまだだけれど。だからそのロマンをないがしろにしたりすることは絶対にできないんです…。
こんなふうに弾けたら楽しいだろうな!!ってのが、音楽を演奏する上でみなさまお持ちだと思うので、それをお手伝いするのが、R studio、F studioでの僕の役割です。そのためには、まず僕が率先して、自分の中の理想像から逃げないことが大切ですよね。音楽を追求するなんてことは、仕事にしている以上ごく普通、いうまでもない当たり前のことなんだけれど、あえてこの記事ではそういうことを言ってみました。