つらつらと、音楽のお話。#1
みなさま、こんにちは!
春日井ギター&ウクレレ教室 R studio代表、ギター講師、ウクレレ講師、演奏家の古田竜之介です。
本日はつらつらと、まとまりもなく音楽のおはなしをしていこうとおもいます。題名に#1と書いたのは、おそらくこういう記事がこの先たくさん投稿されるからですw 僕はこのブログを書く時、はじめに何を書くのか決めても、最後全然関係ない内容で締めることがよくあるので、もう最初から特に決めずに書いていくのもありかなと思いまして…。ラジオのような文章、ってなかんじでよろしければお付き合いください。
まずは、最近撮った演奏動画のリンクを貼っておこうかな。
【ジャズギター】ジョーパスっぽいエンディング。〜Joe Pass style Jazz guitar〜
これは当校の姉妹校、名古屋駅前の教室で、Ibanezのフルアコとピーターソンのアンプを使って撮ったものです。星影のステラのコード進行でソロをとっていたら、ジョー・パスさんがよくやる曲の締めフレーズが浮かんできたので入れてみた、というような演奏ですね。結構生徒さんの中で多いご意見として、「いつも同じフレーズを弾いていると思われたくない」というのがあります。これは、もういろんな方の演奏を聞けばわかるのですが、みなさまおひとりおひとりのお決まりフレーズというか、いわゆる手癖、みたいなものはかならずあります。レジェンドミュージシャンでも、それは変わらない。たとえばウェス・モンゴメリーさんはオクターヴ奏法必ずやるし、セブンスの時にこういうフレーズ絶対やるよねー!とか、パット・マルティーノさんはこういう感じでメロディックマイナースケール使うよねー!とか、グランドグリーンさんはこういう繰り返しフレーズよく弾くよねーとか。
絶対にあるものなので、むしろそういういつも弾いてるね!みたいものをいかにかっこよく聴かせるかがポイントで、弾き慣れないフレーズを無理にぶち込むのも良いのですが、そればっかりだとフレーズ披露大会になってしまう。ひとつひとつの音に、ここでこういうふうに歌いたいんだ!という強い意志が必要なんですよー的なおはなしをよくします。ミュージシャンの中には、常に新しいな!!っていう演奏をされる方もいらっしゃいますが、それは聴かせ方がうまいのも関係していて、1人の人なんだからかならずなにかしらクセがあります。HUNTER×HUNTERのキメラアント編で、ネテロ会長と蟻の王メルエムが一騎討ちするシーンの中に出てくる、「個には必ず特有の呼吸がある」というセリフを読んだ時、音楽のことを考えながらそうだよね!それが人間の良いところだよね!と思ったりしました。あの変幻自在に聴こえる演奏をされるジャズピアニスト、ロバート・グラスパーさんですら、先の時代のレジェンドピアニストハービー・ハンコックさんやビル・エヴァンスさんのフレーズを繰り返し聴いて練習したというんですから、なんでも弾けることがいいわけではないよー!って考えたりします。
よく言われるおはなしですが、1音聴いただけでその人の演奏とわかるってのが最強!みたいな。
個人的には色々な場面にマッチする音を即座に出す力も必要だと思っているので、両手をあげて大賛成!というわけではないのですが、それでもB.B.Kingさんやマイルス・デイヴィスさん、ジミ・ヘンドリックスさんや、エディ・ヴァン・ヘイレンさん、あとはジェフ・ベックさんとか。このあたりのミュージシャンは一音で分からせるパワーを持っていて、うわー!!最強!!ってなりますよね!!
だから演奏のマンネリ化ってあんまり気にしなくても良い気がします。これはシンガーソングライターの方々が作られる楽曲にも同じことが言えるかな。いわゆる一発屋と呼ばれるような、一曲だけ大ヒットしてあとは泣かずとばず、という方でも、その一曲が誰かの大きな思い出になっていたり、誰かを救っていたり、必ず大きな一曲になっている。だから、安易に特定のミュージシャンを否定するのうなことは、僕は絶対に言いません。そのミュージシャンのことをお好きな方々のお気持ちを考えれば、至極当然のことだと思います。でもこれやってしまうシチュエーションってのは多いので、そこは意外と生徒さんにもしっかりめにお伝えしたりします。
僕だって、好みと違ったり、単純にわからない!ってのはもちろんあるけれど、そういう柔らかい表現を使ったとしても、人前で言わない方がいい。だから僕のSNSって基本的に演奏動画と告知のみ。このブログでも、否定的なことはほとんど書いていないと思います。僕は一生このスタンス。なぜなら、元々そんなかんじだからw
ただ、より一層発言の一つ一つに気をつけているだけです。生徒さんはもちろんのこと、たまたまこの記事を読んでいただいたみなさまにも、ほんわかしたお気持ちになっていただきたい。このブログがおもしろいかどうかは分かりませんが、少なくとも冷たくはないなーと思っていただける文章を書くよう心がけています。それではまた明日!!