王道ってものと、敬意のおはなし。
みなさま、こんにちは!
春日井ギター&ウクレレ教室 R studio 代表、
ギター講師、ウクレレ講師、演奏家の古田竜之介です。
ことカルチャーやアートにおいて、王道というのは色々言われがちです。
なぜならば、王道ってのは「1番売れてるもの」の場合が多いから。
だからみなさまご存知な分、色々言われがち。
でも、そこを超えて、この人、この作品、このグループは悪く言えないよね!!くらいの、なんというか黙らせるパワーを持ってるものも確かにある!
というより、この良さがわからないならセンスない!みたいな烙印を押されるものは、大したものだと思います。
影響力ってのはそこまでいくとすごい。
たとえば洋楽ロックならビートルズ。
ビートルズを悪く言うと、わかってない!!っていう反論で満ち溢れる気がしますw
邦楽ロックなら甲本ヒロトさんかな?
矢沢永吉さんと悩むところ…。
ジャズならマイルス・デイヴィスさんかな?
彼は時期によってプレイスタイルを大きく変えているので、この時期のマイルスさんはあんまり…。って意見はあるけれど、マイルスさん自体好きではないっていうのはあんまり聞いたことない気もします。
ブルースならB.B.Kingさんだろうし、
ファンクならジェームス・ブラウンさんであるだろうし、
パンクならラモーンズかな。
メタルは難しいけれど、まあおそらくメタリカかな!
バイクのハーレーダヴィットソンのエンジンで例えると、ナックルヘッドが1番!!ってのはどうしたって拭えないところ。すげえわかりにくい例えをあえてしてみましたw
「彼らの良さがあまりわからない」といえない風潮もある気がします。
全部ひっくるめた上で、やっばりよくわからない!
ってのは、思っていい!!
当たり前のことなのです。人間好き嫌いはあるもんです!!
ただ、誰かの前でそれを言ってしまうと悲しむ方が出てきてしまう気もします。
だから、心の中で留めておくことがすごく大切だと思っています。
僕が音楽の話をした時にちょっと傷ついたな、という思い出は2つあります。昔のおはなしですけれど!
ひとつは、ハイラム・ブロックさんが好きだと言った時に、先輩ミュージシャンに「彼の弾き方は雑だから嫌だ」と言われたこと。
もうひとつは、マーク・ホイットフィールドさんが好きだとお話しした時に、また別の先輩ミュージシャンに、「彼の演奏はいつも走ってるから嫌い」と言われたこと。
どちらも、正直おっしゃってること自体はよくわかるw
たとえばハイラムさんの演奏は、同じ時代のミュージシャンたちと比べて少し無骨なところはある。
たとえばマーク・ホイットフィールドさんとピーター・バースタインさんの共演を聴くと、ピーターさんのリズムが完璧なのに対して、少しマークさんのリズムはすこし粗いところもあるかもしれない。
それでも、基本的に何か話をした時に、
その内容自体は結構どうでもいいんです。
なんなら内容なんて忘れている時も多い!!
でも、その時どう思ったか。嬉しかったか、それとも悲しかったか。
その感情ってのは結構覚えているものです。
とくに悲しかった思い出ってのは、結構根深く残ってしまう場合も多いし、これは僕だけではないと思います。
僕だって自分が気づかないうちに誰かを傷つけてしまってることもおそらくあるでしょう…。
だからこそ、自分が気づく範囲では、自分が発する言葉にはめちゃくちゃ気をつけようと思っています。
手始めに、どんな状況でも、誰かの好きなものを否定するような言葉は絶対に避ける。
とても実践しやすいことなので、僕はこれからもこのことに気をつけていきます。